経営の極意~所得税のカラクリ~ 2014年4月18日 4:18 PM
所得税対策をもう少し詳しく説明していきます。
まず、
1)自己資金を多くする
ということは、借入を少なくするということです。
多くの場合、新築で建てるときはフルローン(満額融資)
から総事業費の90%の借入をし、また収益物件を購入
する場合でも、総事業費の90%~80%を借入で所有
します。
では、自己資金の割合を増やして、借入額を少なくすると
どうなるかというと、元利金の返済額が少なくなります。
デッドクロスの原因となる元金返済の額も根本的に少なく
なります。ですので、キャッシュフローに対する影響が
小さくなるということです。ですので、自己資金を多くする
ことが所得税対策の一つとなるのです。
これは企画の段階で、事業計画を立てる際に決めておく
必要があります。運営が始まってからでは、自己資金の
割合を調整することはできません。
その場合は、毎年キャッシュフローを貯蓄して、繰上げ
返済に充てていくという方法になります。
このように賃貸不動産の運営が始まり、いざ所得税が
高すぎて・・・という状況になってからではなく、事業計画を
立てるときから様々な税金のリスクを考慮した計画にする
ことをお勧めします。