北岡剛介のブログ 優良な資産継承物語

では、年々所得税負担が大きくなるカラクリを、

簡単なキャッシュフローツリーで説明していきます。

見るポイントとしては、手残り計算と申告計算では

経費に計上できる項目が変わってくるということです。

そこでの重要な項目が

・減価償却費

・元金の返済額

です。これを実際に数字でみていきます。

【手残り計算】

総潜在収入       810.0

▲空室損         45.0

▲滞納損          0.0

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実行総収入       765.0

▲運営費         121.5

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実際の収入       643.5

▲返済額(利息)    156.0

▲返済額(元金)    356.0

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税抜き前CF       131.5

【申告所得の計算】

総潜在収入       810.0

▲空室損          45.0

▲滞納損            0.0

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

実行総収入       765.0

▲運営費         121.5

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

実際の収入       643.5

▲返済額(利息)    156.0

▲減価償却費      220.0

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課税所得         267.5

上記の図式のような計算式になります。手残り計算と

申告所得の計算では、青色で囲んでいる部分が

項目として変わってきます。

この項目が経年とともに同じように減少したり、同じように

増加するのであれば問題はないのですが、これが真逆の

動きをすることがデッドクロスの大きな原因になります。

この事例のように、手残り計算では手元に131万円しか

残っていないのに、税務署に申告する所得では、267万円

も利益が出たということで申告しないといけないのです。

こうなってくると何が起きるかというと、所得税を支払うと

赤字になる、ということが起きてきます。これを“黒字倒産”

と言います。

このようになる前に対策をきちんと考え、不動産経営をしていく

ことが大切になります。