経営の極意~建物の価値には“経年率”がかかる~ 2014年7月4日 12:11 PM
不動産はその建物が竣工したその日から劣化していきます。
もっと言うと、工事中から部分的に徐々に劣化が始まります。
これはどうすることもできません。
だからと言って目を背けていい問題ではありません。
様々なオーナーさまのお話を聞いておりますが、この経年率を
無視しているオーナーさまが中にはいます。自分の不動産は、
あたかも新築であるかのように考えており、それが原因で
空室が長期化している場合もあるのです。
それを私は経年率と呼んでおります。建物を新築して、年数が
経過するとともに、その建物の価値は減少していきます。それは、
建物の躯体や設備はもちろんのこと、間取りや空間なども
経年と共に劣化(ニーズに合わない)していくものです。
例えば、不動産で経年していくものとして次のようなものがあると
考えております。
(経年率がかかるもの)
・躯体(外観・エントランス・共用部など)
・内装
・間取り
・建物の雰囲気(外構なども含む)
・募集条件(家賃・共益費・敷金・礼金など)
・募集方法
などがあると思います。これらが経年と共に劣化し、価値を下げて
いくのです。ということは、これらの項目について、経年に合わせて
対策を講じていけば、安定した賃貸経営を実現することができると
いうことです。