経営の極意~リノベーション事例~ 2014年5月16日 4:05 PM
大阪府大阪市住吉区苅田
1979年築
鉄筋コンクリート造
7階建て
1LDK(48㎡)
75,000円(共益費など別)
の賃貸マンションで、オーナーさまから、なかなか入居が決まらない、
と相談を受けました。
「一度、お部屋を見てください。」ということで、問題のお部屋を見させて
頂き驚きました。別の意味で問題がありました。
それは、このお部屋は3ヶ月ほど前に約300万円を投資して、ほぼ
フルスケルトンリノベーションをしているのです。その上、デザイン性や
機能性も高く、非のうちどころがないお部屋でした。当時で、築年数が
30年くらいでしたが、お部屋の中は新築そのもの。300万円投資をした
だけのことがあるお部屋でした。
では、なぜこのお部屋が決まらないのか・・・。
空室の原因として考えられることは、
①間取りのニーズが乖離している
②募集条件が乖離している(家賃・礼金など)
③認知度が低い
④案内方法が複雑
⑤外観に決定的なウィークポイントがある
以上のようなことが考えられます。
一つひとつみていくと、募集方法に問題があるのではないか、と
考えました。これだけのお部屋にしているのですが、オーナーさまは
今までと同じように、仲介会社さんに
“リノベーション物件”と募集条件を箇条書きにしたFAXを送っている
だけでした。これでは、このお部屋の良さは一切伝わりません。
まず、認知度を上げることと、仲介会社さんの営業ツールを整備する
ことが必要ではないかと思い、独自の物件資料を作成し、オーナーさまに
近隣の仲介会社さんに持って行ってもらうようにしました。
結果的に、それから約10日前後で入居が決まりました。
空室とは、必ずどこかに原因があります。その原因が明確になれば、
特に投資をする必要もなく入居を決めることができるのです。