経営の極意~キャッシュフローツリー~ 2014年4月10日 3:50 PM
次は(効率性)についてみていきます。
もう一つの指標である(安全性)は、その事業が
どれだけ安全かということを示しています。
それに対して効率性については、その事業の効率性、
つまり投資に対してどのくらいの割合で回収
できるか、そのリスクや効率性はどうかということを
分析します。
①表面利回りについては、本当にざっくりとした指標と
なります。そのマンションが潜在的に稼ぎ得る総収入と
建築金額(税込み)のみで計算し、どのくらいの投資効果
(投資利回り)があるかという指標です。ですので、
一切の空室リスクや家賃下落リスクは加味しておりません。
また、その分母となるものも、建築金額のみであり、
その他本投資に必要となる諸経費は考えません。
ですので、具体性は低い判断基準となりますので、
最初の段階でざっくり判断する際に用います。
例えば、収益物件を購入する場合でも、売値と収入で
最初にざっと判断してしまいます。その上で、ある程度
土台に乗るような数字が出れば、詳しく中身をみていく、
といった感じです。
また、世間で言われている“表面利回り”というのは
この数字のことです。ですので、購入や新築を計画する
際には、この指標だけで購入を決定すると、後で空室や
家賃下落、滞納など様々な状況の変化に対応できず、
自己破産といったことにもなりますので、あくまでも
大まかな判断基準としてお考え下さい。