経営の極意~これからはテナントリテンション~ 2014年4月27日 4:23 PM
最近の賃貸住宅利用者の意識傾向としては、
家賃が少し上がってもこだわったお部屋に住みたい、
という方が増加しているみたいです。
ここ数年で“リノベーション”や“DIY”という言葉が
一般的に用いられるようになりました。それまでは、
賃貸経営においてこの言葉はまだまだ浸透して
おりませんでした。このような動きを考えてもこれからの
人々は、リノベーションやDIYということに興味がある。
一戸建住宅や分譲マンションに住む人だけでなく、
賃貸住宅に暮らす方々も同じ傾向です。
ですので、賃貸住宅で退去を機にリノベーションすると
家賃が10%ほど上がっても入居が決まるのです。
しかし、今までのリノベーションはオーナーさまや管理会社、
リフォーム会社が一方的にお部屋を作っておりました。
住んでくれるであろう入居者の世代やターゲットを明確にし、
コンセプトをつけたリノベーションをきちんと施工して
くれていればまだ救いはありますが、ただ部屋を綺麗に、
ただ間取りを変えて、良い設備を入れ替えるというような
リノベーションがまだ主流です。
それでも今は、そのような賃貸物件が少ないので、
入居は決まると思います。しかし、これも供給が増加して
きたときには厳しくなると思います。そこで、一方的に
綺麗な部屋や過剰な設備を提供するのではなく、
入居者に選んでもらう、入居者自らコーディネートする
リノベーションがこれからのテナントリテンションという観点で
みたリノベーションには必要になってくるのではないかと
考えています。