賃貸マンションに最新の設備を導入したのに入居が決まらないときに見るチェックポイント 2017年2月6日 8:00 AM
皆さま、おはようございます。サムズアップの小西です。
前回のブログまで、空室対策をしているのに、なかなか空室が埋まらないというオーナー様に向けたブログを書かせて頂いています。
リフォームもしたし、内見も増えた。だけど、入居が決まらないのはどんな理由があるのかを少しはご理解頂けたかと思います。
そして、今回のブログでは、最新の設備を導入したにも関わらず、なかなか空室が埋まらないというオーナー様のためにブログを更新させて頂きます!!
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1.それって入居者が欲しい設備ですか?!
①ケーブルTV
②ホームセキュリティ
2.人気ランキングに頼らない!!
3.入居者が求める設備を導入する
4.まとめ
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1.それって入居者が欲しい設備ですか?!
築年数が古くなった賃貸マンションの空室を埋めるために、まず思い浮かべるのがリノベーションではないでしょうか。
しかし、リノベーションとなると、費用が大きくなってしまうため、簡単に手を出せないオーナー様も多いことと思います。
そんなときに、検討されやすいのが設備の入れ替えや最新の設備の導入です。
追い焚き機能をつけてみる、インターネットを無料で使えるようにするなど、お部屋に手を加えなくても、入居者から選んでもらうためにできることはたくさんあります。
そして、設備を入れ替えることで長らく空室だった部屋が埋まったという事例も数多くあります。
しかし、一方で設備の入れ替えをしたのに空室がなかなか埋まらないとお悩みのオーナー様が多いのも事実です。
では、空室が埋まる設備と埋まらない設備は何が違うのでしょうか。
空室が埋まらなかったという事例を交えて、ご紹介していきます!!
①ケーブルTV
ある1ルームマンションのオーナー様がケーブルTVを契約して、入居者が無料で見られるようにされました。
ところが、効果はなく、一向に空室は埋まりません。
では、いったい何がいけなかったのでしょうか。
理由の一つとして考えられたのは、今の若者の多くはテレビを持っていないということです。
スマートフォンやタブレットで好きな番組や好きな音楽を見れる、聞けるようになったので、若者の生活の中にテレビは必要ないということですね。
スマートフォンを利用することの多い若者をターゲットと考えると、ケーブルTVではなく無料のWi-Fiを導入する方が喜ばれたことでしょう。
②ホームセキュリティ
オートロック付き女性専用マンションのオーナー様が全室ホームセキュリティを導入されました。
オーナー様は入居者に、より安心して頂くためのに導入されたのですが、その気持ちとは裏腹にホームセキュリティはほとんど使われなかったという事例がです。
入居者からすると、女性専用でオートロックもあるため、すでに十分安心されていたのです。
この事例からも分かるように、入居者のことを想っての取り組みにもかかわらず、入居者が本当に望んでいるものとは違っていることもあります。
悪い言い方にはなりますが、オーナー様の自己満足で完結してはいけません。
入居者にアンケートをとるなど、どんな設備を求めているのかを知ってから導入することをオススメしています。
2.人気ランキングに頼らない!!
上記で挙げさせて頂いた事例は、物件のターゲットとする人が本当に欲しい設備なのかを検証していないことが原因です。
「人気ランキングで上位」とか「オススメされたから」という安易な理由で導入してはいけません。
もちろん、ランキングを参考にすることは大切なことです。
しかし、オーナー様の賃貸マンションのある地域でランキングと同じものが求められているわけではないでしょう。
それ以上に、入居者層のライフスタイルを把握し、ニーズにマッチした費用対効果の高い設備を選ぶことが大切です。
では、一体どのようにして入居者層のライフスタイルを把握しましょうか。
先ほども少しお話させて頂きましたが、現在住まわれている入居者にアンケートをとるのも効果的でしょう。
マンションの満足度調査という名目で、マンションの好きなところや改善してほしいところなどを書いてもらうのです。
そのときに、あると便利だと思う設備という項目を記載しておくことで、入居者のリアルな声を聞くことができると同時に、空室対策としてどのようなことをすれば効果的なのかも明確になるというわけです。
さらに、オーナー様が直接渡されたり、回収することで入居者とコミュニケーションをとることもできます。
入居者との関係が良好なオーナー様は、アンケートを取らずとも、「こんな設備欲しいんです」とか「最近、換気扇の調子が悪くて・・・」という声を聞かれています。
いち早く要望を聞き、その要望に応えることで、入居者満足を高めることができますし、クレームになりそうな問題もクレームになる前に解決することで、オーナー様も入居者も満足できるマンション経営をなされていますので、参考にされてみてはいかがでしょうか。
しかし、忙しく時間が作れないオーナー様がいらっしゃるのも事実です。
そんなときには、入居者にアンケートを配らずとも、入居者層と同年代の不動産会社の担当者に聞いてみてください。
彼らは、日々入居希望者と接しているので、どんな設備を求められているのかを知っています。
ランキングに頼るよりも、不動産会社の方に聞かれる方が良い選択かもしれません。
3.入居者が求める設備を導入する
最近では、入居者の求めるものを前提にしたリフォームや設備の入れ替え工事が多くなってきました。
お金をかけなくても効果の出るリフォームが求められているのです。
簡単な事例をご紹介させて頂きたいと思います。
大学の近くに築25年の1ルームの賃貸マンションを持っているオーナー様がいらっしゃいました。
風呂、トイレ、洗面が一緒になっている3点ユニットを別々にする工事をさせて頂きました。
では、なぜわざわざ費用の掛かる分離工事をしたのでしょうか。
それは、最近の若者が3点ユニットを嫌う傾向が強いからです。
最後まで、最近の若者が好む部屋作りをするのか、3点ユニットをつぶして風呂・トイレ別という見せ方をするのかというところで悩まれていましたが、最後は3点ユニットをつぶす選択をなされました。
その選択をさせて頂いた理由として、ネットを最大限活用することを考えていたからです。
SUUMOやホームズなどポータルサイトは数多くありますが、どのサイトでも見られているのは写真と設備です。
「風呂・トイレ別」という表記にするだけで、入居希望者は増えるだろうと思い施工させて頂きました。
実際、このリフォーム工事は成功に終わり、すぐに入居が決まりました。
このように、リノベーションをする目的を明確に持ち、誰をターゲットとして工事をするのか。
この視点をもって、お部屋作りをされることをオススメしております!!
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
世間的には人気な設備かもしれませんが、その設備を導入することで簡単に入居が決まるわけではありません。
やはり入居者の目線に立って、どんな設備が喜ばれるのか、どんな部屋を望まれるのかを把握したうえでの取り組みが大切です。
これまでのブログを通じて、お金をかければ入居が決まるわけではないということを実感して頂けたのではないかと思います。
お金をかけるからこそ、どんな部屋にしたいのかを一度立ち止まって考えて、実際の工事をなされてくださいね!