経営の極意~賃貸仲介のあり方~ 2014年7月3日 12:10 PM
物件力については次のように考えています。
「物件力=当初の建物価値×再生率×経年率(+適正条件)」
建物は竣工したときから確実に劣化の一途を辿ります。もっと
言うと、工事中から部分的に劣化していくものです。これは、
地域性やオーナーさまの属性などには一切関係なく、どの
建物も同じようになります。
資産価値を高め、適正な家賃を得ようと思えば、それなりに
建物を再生していかないといけません。経年率に負けない
くらいの再生をしていかないと、建物の価値は減少していくものです。
このように考えて物件力をつけていくこと、回復していくことを
しなければこれからの賃貸市場では入居者に選んでもらうことは
できません。
今後、入居者とオーナーさまが直接出会うような時代になると、
この物件力(+適正条件)でその後の運営にも影響してきます。
物件力をつけず、家賃を下げ続けると、その物件の魅力は
“安い家賃”のみとなります。そのような物件に入居する方は、
それなりの属性の方しかおりません。
逆に、物件力をつけ、相場よりも若干高い家賃で経営を続けて
いくと、そのような魅力的な物件を選ばれる方はとても魅力的な
入居者さんに違いありません。
オーナーさまと入居者さんの間に仲介会社さんがいなくなると、
入居者審査なども甘くなり、満室することはできても、入居者同士の
トラブルやクレームに追われる日々がくるかもしれません。
ですので、賃貸市場の動向や将来性を考えても、これからの物件には
“物件力”が必要不可欠になってきます。