経営の極意~仕掛けろ!安定経営の鍵“テナントリテンション”~ 2014年6月3日 5:18 PM
具体的にどのような取り組みをしているか、ご紹介していきます。
(入居者満足につながるサービスの例)
①-1 入居時に特典サービス
①-2 優良入居者には毎年サービス
①-3 共用部の水栓開放
①-4 イベントの企画と運営
①-5 こちらからクレーム事前対策(アンケート)
こちらからクレームを拾いにいく、というと拒否反応を起こす
オーナーさまが大半だと思います。しかし、よく考えてみて
下さい。入居者さんがちょっとしたことでも、オーナーさまには
言えず不満を抱えていると、年月が経つにつれて大きくなって
きます。そして、あるタイミングを機に退去してしまう、という
ことが多くあります。
逆に、クレームが小さいときに対応しておけば、後で予期せぬ
出費を防げたり、未然に防げた退去をみすみす手放してしまう
ということに繋がります。これもまた、数字として見えるものでは
ないですし、入居者のクレームを拾うことは抵抗が強いと思い
ます。しかし、賃貸管理をしていると、そのような小さな不満が
積もって退去になったというケースが多々あります。
年に2回程度、入居者さんへのアンケートを実施し、退去予定
などを調査していくことも大切です。
退去予定も1ヶ月前に分るのと、3ヶ月前に分かるのとでは、大きく
違います。特に繁忙期前後ではシビアな問題になります。
例えば、4月中旬に退去する方がいるとします。この方は契約上、
3月中旬に申し出をしてくるでしょう。しかし、3月中旬から4月末
から入居できます、と募集をかけても厳しい現実があります。
これを1月中旬に掴むことができれば、そこから募集をかけることが
でき、この時期はお部屋探しをしている方も多いです。
また、キャンペーンなどで条件を変更したり、内装をバリューアップ
したりと様々な工夫をすることができます。
このように、入居者さんに定期的にアンケートを実施することは、
様々な点でテナントリテンションに繋がってくるのです。