経営の極意~キャッシュフローツリー~ 2014年4月7日 3:48 PM
賃貸不動産を新築する場合でも、既築物件を購入する
場合でも「原状回復工事費用」を試算しておくことが
大切です。
その際、ポイントとなるのが「平均入居年数」です。
ご所有の賃貸不動産に入居されて、平均して何年後に
退去するか、ということを明確にしておくことが大切です。
これは、正確な数字をとることは難しいですが、最寄の
賃貸仲介会社さまなどにヒアリングすると大まかな内容は
教えてくれます。
また、一般的には単身物件で2~4年、ファミリー物件で4~6年
と言われています。今回の場合は、原状回復工事費の
経費もキャッシュフロー計算の中で考えておきましょう、という
ことですので、リスクを高めにみておく方が良いと思います。
ですので、例えば単身であれば2年とすると、
(全戸数20戸・間取り1K(25㎡))
※原状回復工事費は1室あたり0.5万円/㎡で計算
・1戸あたりの原状回復工事費:12万円
・20室退去した際の合計:240万円
・1ヶ月に割り戻すと(240万円÷2年÷12ヶ月):10万円
となります。
ですので、事業計画書の経費として毎月10万円の出費(積立)を
想定しておくことが必要となるのです。