リノベーションについて考える 2013年4月30日 5:55 PM
昨今では、雑誌やTV等の影響もあり、リノベーションという
“言葉”が一般的にもかなり普及してきました。
一般の消費者(入居者)も、当り前ようにリノベーションという言葉を
使っています。
そして、それに伴い空室対策としてのリノベーションを
提案する会社がどんどん増えてきています。
しかし、リノベーションという言葉だけが一人歩きしているように
感じる事があります。
リノベーションとは何のためにするのでしょうか。
お部屋をキレイに、今風なデザインにするためでしょうか。
それは違います。
リノベーションの目的は、空室を満室にするためです。
しかし、部屋をキレイにする事が目的となってしまっている事が
多いのではないでしょうか?
リノベーションの目的は、基本的には空室対策です。
もっと言うならばキャッシュフローを改善するために、リノベーションをするのです。
ということは、単に部屋をキレイにしたら、満室になるだろうという
安易な考え方ではなく、市場性や入居者ニーズ、家賃帯など、
その物件ごとにきちんと市場調査を行い、いくらの投資をして、
家賃をいくらぐらいに設定すれば、何年後には収益がプラスになるというような、
投資分析をした上で、リノベーションをする必要があります。
投資分析をせずに、根拠のない資本投資しをして、
部屋をキレイにするだけのリノベーションは、
経営から考えると大きなリスクになってしまいます。
ですので、きちんと現状の経営分析をして、どれだけの
キャッシュフローを改善する必要があるのか、そのためには
いくらの収入アップが必要なのか、ということから逆算して投資額、
リノベーション内容を決めていく必要があります。
リノベーションは目的ではなく、空室対策のお金を掛けた手段なのです。