経営の極意~建物管理のポイント~ 2014年7月8日 9:27 AM
建物管理のポイントについて詳しくみていきます。
①躯体の劣化度については、大きく構造に分けて3つの
見方があります。
・鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリート造の場合、大切なことが躯体(コンクリート)
の中に水が入らないことです。コンクリートの中には鉄筋が
入っており、その鉄筋まで水が廻ると、鉄筋が錆、膨張して
コンクリートを内側から破壊してしまうリスクが高くなります。
どこから水が入るかというと、クラック(ひび割れ)です。
クラックにも様々ありまして、割れの細いヘアークラックと言う
ものから、大きな割れで致命傷尾に至るものまで様々です。
ヘアークラックであれば、躯体に対して大きな問題はありませんが、
大きなクラックは、そこから水が浸透する可能性が高いと
思われます。
次に、軒裏の腐食です。バルコニーの裏側や共用廊下の天井
などがそこにあたります。特にバルコニーなどは防水処理を
行っていない建物もありますので厄介です。これも躯体に水が浸透
すると、劣化の原因となります。目視で白く変色していたり、
水の跡が残っていれば、補修をする必要があります。
外壁にタイルを張っている場合には、そのタイルが浮いていないか、
ということも大切です。これは、金属でタイルの表面をなでるように
叩くと、高い音がする箇所が出てきます。それはタイルが浮いて
いる証拠です。タイルが落ちて入居者さんや通行人に怪我を
させると大変なことになりますので、張り替えるなどの対応が
必要になります。