経営の極意~仕掛けろ!安定経営の鍵“テナントリテンション”~ 2014年6月4日 5:19 PM
具体的にどのような取り組みをしているか、ご紹介していきます。
(入居者満足につながるサービスの例)
①-1 入居時に特典サービス
①-2 優良入居者には毎年サービス
①-3 共用部の水栓開放
①-4 イベントの企画と運営
①-5 こちらからクレーム事前対策(アンケート)
退去を事前に把握することで、どのくらいの効果があるのか
を数字でみていきたいと思います。
繁忙期で多いのが、3月中旬や3月末という募集のかけにくい
ときに退去するということです。繁忙期は2月から3月にかけてが
最も入居者が移動する時期となります。この時期を少しでも
外すと賃貸での入居は苦戦するケースが多くあります。
(何も対策を打たない場合) ※家賃は8万円とする
・退去通知:2月末
・募集開始:最短3月初旬
・募集期間:1.5ヶ月
・入居開始:4月中旬
・空室損失:6月入居として▲16万円
(事前に把握している場合)
・退去通知:2月末
・募集開始:最短1月初旬
・募集期間:3.5ヶ月
・入居開始:4月中旬
・空室損失:4月中旬入居として▲0万円
これは極端な例ですが、事前に退去予定が分かっていれば、
様々な手を打つことができます。例えば、4月中旬入居の
場合、家賃1ヶ月無料とか1年間家賃10%OFFなどです。
このようなキャンペーンをしても、上記の空室損失を考えると
プラスになります。他にも、壁紙を選んでもらうことができる、など
色々あります。
このように、数字で考えてもメリットは大きくあります。